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「いや! おかしいだろ!!」
とあるマンションの一室で、目の前の友人が盛大に突っ込む声がこだまする。
友人はそのまま更に続けた。
「これはさすがにおかしい!!
雅史(まさし)!! なに考えてんだお前は!!」
鋭い目を更に鋭くさせ、物凄い剣幕で俺の名を叫ぶ友人には申し訳ないが、俺には返す言葉が見つからない。
何故なら………
「いや、別におかしいことしてないしwww」
そう、何もおかしな事はしていない。
本当のことなのでしれっと答えると、友人は更に声を荒げた。
「いやいやいや!!!
してんだよ! 今、俺の目の前で! 常識外れな出来事が起こってるんだよ!!」
大きな声を上げ、ダンッ!! と床を殴る。
ちょっとちょっとwww ここ俺の部屋なんですけどwww
「…それなら、まずはその常識をぶち壊す!wwwwww」
とあるアニメに出てくる人物の名言を借りると、なんとも言えない表情で友人は黙った。
うん、その表情の意味はわからないが、静かになった。
全く…ご近所の迷惑を考えなさいwwwww
「はぁぁー…。なんかもう、お前ってやつは…」
友人は肩を落とし、顔に手を当てて項垂れた。
指の間から見える表情は心底呆れているように見える。………ってか呆れてる。
何でかなーwwwww
「別にそこまでの事じゃねーだろ?」
あくまで冷静に答えた俺に、友人は バッと顔をあげて反論する。
「これを見てもそう言えるのか!
冷静に! 客観的に! 常識をもって! 見ろ!!」
再び声を荒げる友人は、壁際に置かれてるベッドの方を指さす。
その先には……
「天使がいる……」
「だぁぁぁぁああああかぁぁぁあああらぁぁぁああああ!!!!!!」
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