最初の物語

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「僕と契約して、豊岡村民になってよ!」 ここは静岡県にある村、その名も豊岡村。 海老芋や白ねぎが特産物の農村である。 豊岡村南地区にとれたて元気村という施設がある。 新鮮な野菜が売られ、多くの人が足を運ぶ。 ここで一匹のイタチが店を訪れる人を勧誘していた。 このイタチ、豊岡村出身の漫画家か○ちよしろうさんの描くイタチのゴンちゃんにそっくりだが、目が赤く、その声はゆるい百合アニメの生徒会メンバーの一人にかーなーり似ている。 その正体は豊岡村の化身。 今は合併して磐田市民となった旧豊岡村民の故郷を愛する心が創り上げたこの世界の管理者である。 そしてこの世界は豊岡力という力で出来ている。 土地、建物、そして村民でさえも豊岡力の結晶体だったのだ。 豊岡力を得る為に豊岡村の化身は今日も勧誘を行っていた。 「君には村民になるものすごい素質があるんだ。もし、君が村民になってくれるのならば畑をあげてもいい。その位君には期待が持てるんだ」 その時突然、元気村が光に包まれた。
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