血塗りの刃

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11月27日

私たちは何時ものように学校へ行く仕度をする。
今日は何故か両親が起きた時から居なくて、慣れない料理を朝からしたために遅刻ギリギリの時間になってしまっている。

「美羽、早く!もう湊来ちゃってるよ!」

私と同じ声で、同じ顔をした双子の姉が私を急かす。
何時ものように綺麗にセットされた髪型に、薄っすらとメイクを施した顔で怒ったような表情を作ってみせる。

そんな姉に構わず、私は前髪を編んでいく。
姉と同じ髪型に、色違いのリボンの髪飾り…メイクも同じで、全くのコピーのようになる。
これは決して私が真似ているわけではない。
髪型もメイクも、最初は私がやり始めたのに、気付けば姉もやり始めていた。