一章

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;その女の人は冷めたような顔で ただずっと 夕陽を見ていた… 暫くしても、その人はそこから動かなかった (今日は諦めようか? (ニィー! ;その日は 夕陽を見るのを諦め 、そのまま帰宅した 部屋に入ると おこげが冷蔵庫に走って行った (ニィー!ニィー (解ったよ 今から出すから ;俺は冷蔵庫から カニカマボコを出した そして、それを見た瞬間に、おこげがバリバリとよじ登ってきた (痛いな… (ニィー! (ほら!出来た 食べていいよ ;俺は数回カニカマを裂いてから 器に入れると 肩から飛び降り、おこげは急いで食べ始めた 俺もソファーに寄りかかり 一息ついた (そう言えば…あの人、何してたんだろうな‥ 年は同じ位の感じだったし‥ ;正直な事を言うと、同い年位の人間が、自分と同じ様に あの場所で夕陽を見てるのが珍しく思って、少しだけ嬉しかった…
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