一章

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(強く、なりましたね…憎む事しか出来ないでいた君なのに 随分と変わったよ‥半年前のあれが‥ 君の神経を強めたのが原因だったからね ;白井先生のあれとは、半年前の1月 俺は、生死をさ迷う程の事故に会った 手術は無事に成功したけど、意識を取り戻した時に 感性を敏感に感じる様になっていた だけどそれは 今に始まった事では無く 昔から、他人からの違和感とか、心の変化みたいな物が感じやすく、毎日の生活が生きづらかった 事故前は、それなりに少しの時間を掛けて、なんとなく人から何かを感じて、嫌な思いも沢山してきた だけど、事故後には五感全てとはいかないけど 手で触れて 目で見て 話を聞いて こんな普通の事をしても、察しが良くなりすぎてしまっていた 握手をすれば 悪質な人間からは何かを感じ そうゆう人間を見れば、辛さが伝わり 話を聞けば 嘘臭さも強く察し その瞬間の、確かな証は無いが、後に直ぐ解る事になる やっぱり悪い人だった ホントに悲しんでいた やっぱり、話した時に感じた通りの人だった、など… そして、こんな身体になってから、まず最初に壊れたのが、家族との信頼感だった
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