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;病院を出た俺は
バイト先のペットショップに向かった
週末のバイトは1時から夕方の6時半までの勤務になっている
バイトが終わって
帰りの途中にいつも通る橋から夕日を見る
下には川が流れていて橋は河川敷とも繋がっている
丁度この時間は夕陽が沈み始める頃だ
近くに古びた和食屋もあり
この時間帯に何時も決まって匂ってくる 、炊き込みご飯の香ばしい香りがする
好きな夕日を見て
風に当たって
その風が運んでくるこの匂いを嗅ぐ
たった数分間のこの時間
他人からしたら普通の景色が
俺にとっては特別な空間になる
人と感じ方が違うのは解っている
昔から散々言われた事だし
それが変な事なんて一度も思った事はない
他人の感情さえ察しなければ
この感覚も
捨てたものじゃないとも思っている位だ
(そろそろ帰るか、今日はお土産も貰ったしな
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