一章

7/12
前へ
/53ページ
次へ
;アパートに帰ると 、ドアを開けた瞬間に足元に何かが衝突した… 暗がりの中で電気を付けようと動くと 膝の辺りがチクッとした (痛っ…… ;その痛みはどんどん上へ上へと這い上がってきて、その痛みでこの原因がハッキリと解った (こら‥ おこげ!痛いよ… ;その正体は 最近飼い始めた子猫だった 拾った場所はさっきの河川敷だった 2ヶ月前に何時もの様に夕日を見ていたら 橋の下の方で か細い泣き声が聞こえて下りると、そこにはダンボールに入っていた小ネコが居た 見つけた時は痩せていて片目が薄ら白かった 直ぐに近くの動物院に連れて行くと 餓死寸前だった とは言っても体には異常は無く 栄養を与えれば 一週間程で良くなると言っていた そして現在、どうして引き取る事になったかは理由がある その後の医者の言葉はこうだった (ただ…右目の事なんですが 白い膜が掛かっていて‥ (白内障とかですか? (いや‥白内障とは違う、普通の膜なんだけど 本来眠ってる状態で薄く膜が閉じるんですが この猫は開いていても、その膜が薄く着いたままなんで (それは…命に関わるって事ですか?
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加