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いわゆる平凡な中学生というやつだ。
幸哉は、その代わりといっちゃ何だが、
足がめちゃくちゃ速い。速すぎる。
50メートル走が、5秒2。
この広島県の中で、1位だ。
いや、というより日本最速だ。
ホントにこれはびっくりだ。
ただ、シャトルランをさせると10回で喘息が起こってまるで、二日酔いを思わせるぐらいフラフラになって走る。
そう、根性があるから走る。
根性だけは認める。しかし、立ち上がる場所はいつも病院のため、こればかりは
どうしようもできない。
コイツには足の早さは負ける。
でも、オレにも負けない取り柄がある。
それは、握力!左利きなわけだが、
右のほうが10ほど、強い。
左は96、右は106。
どや!!!!!!!!!!!!!!!
「なーにひとーりでぇ、喋ってるのー」
「また、先生かよ。」「遅刻してるからでしょ!」「うぉっ!感傷に浸りすぎた…」今、喋ってきたのは
松岡・ゴンザレス・しゅーぞう。
オレらのクラスの担任の先生で、
男のくせに女声、口調で話す。
俗に言う、あれだ。あれだよ。
オレの言いたいことが分かるだろ?
あれだよ!何だっか分かりませんよ!
まぁ、いい。授業が始まるから、
終わりにしよう。
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