大ピンチ

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午前7時。 平日不快にさせられるアラームによって俺は起こされた。 カナヅチよりも固まった体は布団から出るのを拒絶する。 しかし、振り子のように体を左右に振り布団から脱出した。 『ぬー。寝てるときに絶対に誰かに二倍時が早く進むクスリとか飲まされてるなこりゃ。』 俺はそう目をこすり、台所に立つ。 まず一言。 この部屋は狭い。 玄関があり、靴が10足は置けない狭さで入ってすぐ右手に洗面台がありそこで料理兼歯磨きをしている。 そして和室の6畳と洗面台のさらに右に押し入れだけという無駄なものを全て撤去した部屋。 そして窓が押し入れとは反対の南向きに存在した。 『さて、トーストでも焼くか。』 俺は布団を押し入れの下の段に片づけると朝に何を食べようかと考えた。 玄関を上がってすぐのところの冷蔵庫を開けるとイチゴジャムとパンがありそれを取り出した。 洗面台のすぐ隣に微妙なスペースがありそこに包丁とまな板が置かれていてそのパンを半分に切った。 それをトースターにぶっこんで焼き始めた。 さらにインスタントコーヒーの準備を始めて粉を冷蔵庫の横にある調味料などが詰まれた棚から取り出した。 それをカップに入れてまな板達との共同スペースにあるガスコンロでヤカンに水を入れ加熱を始めた。
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