大ピンチ

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ピーとヤカンが甲高い音を立ててその音を止めた。 『熱いな・・。ったく・・。』 加熱しすぎたから指が少し火傷を起こした。 だが、あまり気にしないようにしてお湯をカップに注いだ。 『はぁ~。幸せだなぁ~。』 俺はコーヒーを飲みながら窓を開けた。 『これ出来てこのアパートの光を遮ったな・・。』 そう、俺の住んでるアパートの窓際の方には大きな高層マンションが出来た。 それのせいで光が一切差さなくなり困ったものなのだ。 俺はボーっとしながら窓際の近くにある小さなテーブルの上にあるパソコンに電源を入れた。 ガーガーと音を立てて初期のままの壁紙のデスクトップ。 インターネットエクスプローラを押して開いた。 俺は毎朝コーヒーとトーストを食べながらインターネットのニュースを見るのが好きだった。 『お、ヤクルト勝ってる。』 そうやって色んなニュースを見て、話題を作る。 これは誰にも邪魔されたくない至福の時であった。 『何々・・。あ、西河彰が新しいゲームを発売か。タイトルはヤンデレエブリデイか・・。この人はあんまり普通のゲームを作らないよな。』 このゲームクリエイターは1年前に1人でゲームを売り出し、人気になった。 俺も初期の頃からこの人のゲームは買っていた。
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