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俺が元気がないのをやはり察知してか弓弦さんは不思議そうな顔で俺を見る。
『どうしたの?。昨日バイトって言ってたからひょっとして疲れてる?。』
心配そうな表情で聞いてくる弓弦さん。
やばい。元気出してかないと。
怪しまれる。
『そんなことないですよ!。まぁ、ちょっと眠いですけど!。今日のイベント楽しみますよ。俺は。』
俺はそう言って出来るだけ明るい声で言った。
『へー。今日のイベント楽しみだったんだ。』
『はい。元々俺はこのゲームを作った作者のファンで。ずっと新作を楽しみにしてたんですよ。』
俺達は二宮さんの到着を待つ。
『そうなんだ。私も少し興味が湧いたなー。でも、ゲーム苦手なんだよね。すっごくへたくそで。そんな私でも楽しめるかな?。』
『ええ!。なんなら今度ゲーム貸しますよ。本体と一緒に。』
俺の言葉に弓弦さんはニッコリと笑った。
『うん。じゃあお言葉に甘えさせてもらうね。』
弓弦さんのその無邪気な笑顔が俺の胸をひとつひとつ突き刺していく。
痛い。胸が。
『おーい。おまたせー。』
すると二宮さんが俺達のところへと走りながら近づいてくる。
『こめんごめん。おはよう。三神君。黛さん。』
二宮さんはさわやかスマイルで俺達に謝罪し、挨拶した。
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