クリスマスパニック!

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3人での軽快なトークが続いた。 ここまでの発売秘話や学生時代はどういった人間だったか。 ヤンデレエブリデイはどういったゲームになったかなど。 様々な分野に切り込んだトークが披露された。 『それではただいまをもちましてヤンデレエブリデイ制作発表会を終わりにしたいと思います。』 アナウンサーがそう言って3人は舞台を降りていった。 『いやー。すごい人気だったねー。真帆は。』 二宮さんは感動したのか、しみじみとそう呟くように言った。 『でも、ひとりだったら少し心細かったと思うよ。三神君。黛さん。ありがとう。』 二宮さんはそう笑顔で語る。 イベントは夕方に終わってその夕暮れが二宮さんを照らす。 『い、いえ…こちらこそ。』 弓弦さんは照れながら言った。 『ごめん。ちょっとトイレ行ってきてもいいかな?。ちょっとこの辺りで待っててよ。』 二宮さんはそう言って走り去っていった。 俺と弓弦さんはイベントの疲れと少しの緊張から解かれて同時にふーと息を吐いた。 その息が寒さを分からすかのように白く白く照らし出された。 『大ちゃん…。私決めたよ。』 弓弦さんはしばらくして真剣な顔で俺を見て言った。
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