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『それなら、僕にいい考えがある。』
草むらから出てきたのはなんと西河だった。
ニヤリといつもの不敵な笑みを浮かべていた。
俺は大きくため息を吐く。
『お前、いつからそこにいたんだよ。』
俺は西河に聞くとなぜか彼はピースする。
『最初から。君達が抱擁しあってるのもバッチリと見させてもらった。』
西河はニシシと嫌な笑みを浮かべている。
その言葉に、鈴原は明らかに恥ずかしそうに、俺は空を見上げただ黙っていた。
『まぁ、その話は置いておこう。ここまでの流れを見て君たちをゆする気もないし。ようやく、鈴原さんきっかけだけど素直になったね。三神君。』
西河は俺を見て相変わらずニヤニヤとした顔でこちらをみている。
『…いいから。早く話せよ。その作戦とやらを。』
俺はため息まじりに西河に言った。
西河はそうだなと言って歩き出す。
『ほら、君達も。ついてきなよ。』
西河は俺達を手招きしながらスキップしていく。
なんだ、あいつ…。
俺は西河の行動パターンがあいも変わらず読めない。
そう思った。
『ほら、作戦会議室。』
そう西河に連れてこられたのは。
かがやき荘。鈴原兄の部屋である。
俺は最初から分かっていた。
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