勘違いも度を越すと変態となる

アイドル

「おはよう」

俺が教室に入ると空気が変わった。
これがアイドルの貫禄によるものだということは俺が一番よくわかっている。

クラスの女子達は皆目を合わせようとしない。
緊張してるのかな？
緊張をほぐすのもアイドルの務め。

「やあ、君の美しい瞳、僕がなめまわしてあげたいくらいだ」

「ぐぼぉ」

嘔吐。

しまった、興奮させすぎてしまったか。

今度はあそこで緊張のあまり震えてる子をほぐしてあげよう。

「美しい唇だね。その唇は僕がなめまわしてあげたいくらいだ」

顔を寄せて言った。

「かはぁ」

吐血。

大量の血が顔に吹きかけられる。