アイドル

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でもそんなことは気にしない。 なぜならこれは俺の人気の証だからだ。 次は端っこで今にも泣きそうな美波さんに話し掛けよう。 「そこまでだ! これ以上クラスの女子達に危害を加えるのは許さないぞ!」 こいつは俺の人気に嫉妬するクラスメイトエー君だ。 本名は……知らない。 「そうだそうだ! だいたいお前のボキャブラリーにはなめまわすことしかないのか!」 クラスメイトエー君に便乗するこいつはクラスメイトビー君だ。 「な、なめまわすならこのキャンデーがいいんだな。ぶふぉお」 クラスメイトシー君…… 彼は食べ物ののことしか頭に無いみたいだ。 現に今食べかけのキャンデーを俺に差し出している。 こいつらはいわゆるアイドルのアンチというとこだろう。 なぜならいつも俺の人気に水をさすからだ。
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