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結局僕はこいつについていくことにした。
てか、強制的に連れてこられた。
「あらためて、俺は矢野恭介。
3年だ。」
「3年!?あんた先輩なの?!」
「お前は?」
「2年…。」
こいつが先輩…。
ちょっとムカついた。
「ふーん。てか、お前先輩の俺に
むかってタメ口とはいい度胸だな?」
「先輩って知らなかったし…。
なんかムカつくし…。」
さっきまで普通にタメ口だったし
今更敬語に変える気はない。←
「なんだよ、ムカつくって…。地味にショックだぞ。まぁ、いい。お前だけ
タメ口、許してやる。」
俺様な先輩は偉そうなのに
どこか優しさがある…気がする。
「あんたのこと、なんて呼べばいい?」
タメ口でいいって言われたし、先輩と呼ぶのはおかしいだろう。
「恭介でいい。」
「ふーん。わかった。」
「ほら、ついたぞ。」
話しているうちについたらしい。
そこは普通のマンションだった。
「1人ぐらし?」
「あぁ。」
恭介は鍵を取り出してドアをあける。
「お邪魔します…。」
「別に俺しかいねぇし、そんなかしこまんな。」
部屋は真っ暗で、本当に1人ぐらしらしい。
「荷物とかってどうする?明日取りに行くか?」
「え?荷物?僕、ここに住むのか?」
「居場所、ないんだろ?なら、ここをお前の居場所にすりゃいい。」
いきなりの事で驚いたが、正直なところもうあの家には戻りたくない。
息苦しいだけだから。
「いい…の?」
「当たり前だろ。」
「ありがとう…。恭介。」
「おう…////」
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