『 虹色ドロップ 』

水色ドロップ

安井ノ城の建設は着々と進む中、水の確保をしなければならない。

「露姫は井戸を掘ることを提案して、着工していく。」

『太田垣光景はこの山城では井戸は難しいと思っていた。 そこで、理科の授業に習ったパスカルの原理を使って、麓の小川から引くことにした。』

「露姫と城下の者たちは(そんなこと出来るはずがない)と苦言を申していた。」

『そんな中、只一人側近の三条康光だけは光景殿の才能を認めていた。配下の者を使い、水道管の代わりに竹筒で代用することにして、水源の確保建設に取り掛かる。』

このように城主の役目をしていく太田喜代司であった。だんだん殿様の風格が出ていた。