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『配管工事が全て整い、いよいよ注水開始の準備をしていたら、築城に携わる者たちが集まって来た。口々に(水は下に落ちるもので上に上がりはずがない。殿様は可笑しくなったのでは?)などと影口をたたく者が居った。そんなことなど構わず、注水式を始める城主であった。』
「露姫はそんな者たちを黙らせて、静かに見物するようにおっしゃった。」
『城主は配管竹筒の栓を外すとゴボゴボっという音と供に水が吹き出す。』
「城中の見物人は口々におぉー!!と歓喜の声を挙げる。露姫は(殿様おめでとうございます)と城主を湛えた。皆も(殿様おめでとうございます)と喜びの声をあげる。」
『城主太田と側近三条は抱き合って喜ぶ。』
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