はじまり

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今目の前に、俺の大好きな人がいる。 神崎優菜ーーー 歌が上手くてモテモテの同じクラスの女の子。 俺みたいに何をやっても普通な奴に振り向いてなんかくれない。でもケリつけたかったんだ。ただのクラスメートとして過ごす日々に。 だから、勇気を振り絞った。 「ゆ……優菜さんっ……」 口から出たのはガタガタと揺れたか細い声だった。
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