鬼ごっこであの世行き

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絶叫したいのをこらえて、心の中で悶える。 『さ、触ってもいいですか?』 謎に敬語になる。 「ぷぷ」 差し出した手に、自ら鼻を近付け押し付けてきた。 『そ、そんな事されたら、お、お姉さん我慢できませんよ…』 立花の鼻息が荒くなる。 「ぷぅぷぅ」 体を着物にこすりつけ甘えてきた。 『い、いいんですね?』 「ぷぅ~」 うさぎは甘えた声を出し、立花を見つめる。 『もきゅもきゅもきゅ~!!』 立花の人格が崩壊した。 「ぷぅぷぅ。ぷっぷっぷ。」 うさぎは撫でくりまわされて、気持ち良さそうに鳴いている。
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