1870人が本棚に入れています
本棚に追加
『この子を、その濁った目でよく見てください!このつぶらな瞳、そして身体中からあふれる愛らしさ、誰かを思い出しませんか?』
「いや、『そう、左之さんです!!』
「…俺は、何も言ってねぇ。」
『左之さんの事を考えてたら、この子がワカメをかじってたんです。だからこの子は左之さんなんです。』
「お前…大丈夫か?頭打ったり、海で溺れたりしてねぇよな?」
『何、さっきから人を変な目で見てるんですか?私はいたって正気です。』
立花は憤慨する。
「だってよ、うさぎがワカメなんか食うわけねぇだろうが。」
『この子は食べるんです。ね、左之さん。』
立花はワカメをちらつかせる。
美味しそうにムシャムシャ食べ始めた。
『ほら、食べるでしょ。』
最初のコメントを投稿しよう!