鬼ごっこであの世行き

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「く、食いやがった…。お前、本当にうさぎか?」 土方は耳を引っ張る。 「キィーッ!!」 「痛って!」 うさぎは立花の腕から勢いよく飛び出すと、土方にとびげりを喰らわした。 「てめぇ…!!」 『左之さん、危ない!!』 うさぎに飛びかかった土方を立花は足をかけて転ばす。 「お前…ふざけんじゃねぇぞ…」 『今のは土方さんが悪いんじゃないですか!左之さんにいきなり乱暴するから!』 屈んで手を伸ばすと、左之さんが飛び付いてきた。 「クゥクゥ…」 『可哀想に…。こんなに怯えて…』 震えている身体を優しく撫でてあげる。 すると、安心したのか目を細めて顔をすりすりしてきた。
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