鬼ごっこであの世行き

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それでもここに置いていくよりは安全そうなので連れて帰る事にした。 「これを置いたら、次は枯れ木集めか…。で、土器を焼きながら塩を作って飯の支度もしてと。」 「…休む暇ねぇな…」 土方はぶつぶつ言いながら前を歩いている。 『集落が出来れば仕事を分担しあえるので、もう少し楽に生きられるようになるんですけどね。』 全部自分でやらなければならないというのは、非効率極まりない。 ん?突然首に違和感が… ーっ!!! 『かゆいかゆいかゆい!!』 立花は土器とうさぎを降ろすと、慌ててワカメを首から外した。 「大丈夫か!!?」 立花に駆け寄り首の状態を見る。 「真っ赤になってんじゃねぇか…。ワカメなんか巻くからだ。」
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