1870人が本棚に入れています
本棚に追加
「どこかに小川とかねぇかな…」
土方は辺りを見回す。
『もう少し歩けば、タロと体を洗った川があります。』
「馬鹿、掻くんじゃねぇ!」
首を掻きむしってたら怒られた。
「なら、そこに向かうぞ。案内しろ。」
『土器か左之さんのどちらかお願い出来ませんか?』
「あ?重いのは俺が持ってんだから、どっちも軽いだろうが。」
『そうじゃなくて、両手がふさがっていると掻け…!』
しまった…
「クク…。諦めろ。」
土方は再び歩き出した。
うぅ…
かゆい…かゆい…かゆい…
『左之さん、ちょっとでいいので首を掻いてくれませんか?』
もしかしたら通じるかもと頼んでみる。
最初のコメントを投稿しよう!