鬼ごっこであの世行き

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「どこかに小川とかねぇかな…」 土方は辺りを見回す。 『もう少し歩けば、タロと体を洗った川があります。』 「馬鹿、掻くんじゃねぇ!」 首を掻きむしってたら怒られた。 「なら、そこに向かうぞ。案内しろ。」 『土器か左之さんのどちらかお願い出来ませんか?』 「あ?重いのは俺が持ってんだから、どっちも軽いだろうが。」 『そうじゃなくて、両手がふさがっていると掻け…!』 しまった… 「クク…。諦めろ。」 土方は再び歩き出した。 うぅ… かゆい…かゆい…かゆい… 『左之さん、ちょっとでいいので首を掻いてくれませんか?』 もしかしたら通じるかもと頼んでみる。
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