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「あ、おい!」
『大丈夫ですよ。このまま真っ直ぐですから!』
しょうがねぇ奴だな。
土方は借り物の土器を持っているので、足元を確かめながらゆっくりその後を追った。
『はぁ~…助かった…』
まだかゆいけど。
立花は首を洗うのに使った褌手拭いを川べりで絞る。
それにしても遅いな…
『ひっじかったさーん!!!』
「あ?」
『うわぁ!!いつから後ろに立ってたんですか!!?声ぐらいかけてくださいよ!!』
立花は驚いて尻餅をつく。
「気付かねぇ方がおかしいだろ。ってか、叫ぶなら森に向かって叫べ。」
土方は土器を静かに置く。
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