鬼ごっこであの世行き

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『ひ、土方さんこそ何やってるんですか!?』 「何って、洗い終わったから戻って来たんじゃねぇか。で、悪いんだけどよ、お前の褌貸してくれねぇか?」 土方は股間だけを隠して仁王立ちしている。 『え?さっき貸してあげたではないですか?』 「こんなびちゃびちゃの褌使えねぇだろ。俺は乾いたのを借りてぇんだよ。俺のも洗っちまったし。」 『え!?ちょ、ちょ、ちょっと待って下さい!ちなみに立花が貸した褌手拭いは肩にかけてるやつですよね?』 「んなわけねぇだろ。お前のはこっちだ。」 土方は股間に当ててある褌に目をやる。 『ええーーーっ!!!ゲロゲロゲー!!』 「いいから、早く貸せ。」 『ダ、ダメですよ!!これを貸したら自分の褌がなくなっちゃいます!』 この褌だけは守らなければ!
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