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「海に行ってたんだよ。塩を作ろうと思ってな。で、これは土産だ。」
「重いな。って、魚ではないか!」
タロ父は土器を受け取って驚く。
「ついでに捕れたんだ。皆で食ってくれ。」
「いいのか?」
「何、遠慮してんだよ。水くせぇな。」
「そうか。なら、有り難くいただくぞ。」
タロ父は土方に礼を言うと、タロにハナを呼んでくるように頼んだ。
「実はな、わしからも土産があるんだ。」
「土産?」
「ああ。焼き上げるのに必要だと思って、準備しといたぞ。」
見ると、少し離れた広い場所に大量の枯れ木が積み上げられていた。
『えっ!?あ、あれ全部ですか?』
「ああ。足りないと最悪だからな。」
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