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「さて、それじゃあ、そろそろ準備するか。」
『はい!私も手伝います。』
「ぷぅ!」
立花とうさぎの左之は元気よく返事をする。
「わはは!お前はどうやって手伝うつもりなんだ?」
タロ父はうさぎの頭を愉快そうにわしゃわしゃ撫でながら笑う。
「気持ちは有難いが、娘さんと左之は危ないから離れててくれ。突然、風向きが変わるかもしれないからな。」
タロ父は土器を手際よく枯れ木の中に置いていくと、持ってきた道具を使って瞬く間に火をつけてしまった。
立花とうさぎの左之は邪魔にならないように離れた場所でその様子をジッと見ている。
─── ───
「よし!出来たぞ!どうだ?なかなか良い仕上がりだろ?」
タロ父は一人と一匹を見る。
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