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「…なんか腹立つな。まぁいい。確かにこれは良く出来てる。親父の腕がいいんだな。」
『はい。他の土器も割れずに、すべて完璧に仕上がってます。』
さすが本物の縄文人。熟練の技としか言いようがない。
「褒めても何も出ないぞ。いや、出るか。今夜もうちに来い。一緒に飯を食うぞ。」
「いや、さすがにこれ以上甘えられねぇ。食料ならさっき集めてきたし。」
「その魚だけだろ?他に何かあるのか?」
『「……………。」』
魚しか捕って来なかった事に二人は気付く。
「わははははは!!来たばかりで、飯の用意までするのは無理だ。お前達はまず、必要な物を一通り揃えろ。それまでは俺達に甘えろ。」
「いや、そんな訳には…」
土方はそこまでは甘えられないと、遠慮する。
「ハナも俺も好きでやってるんだ。気にしなくていい。もういいだろ。何度も同じ事を言わせるな。」
タロ父は土方の肩に手を置く。
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