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『土方さん…あれから、どれくらいたったんでしょうか…』
立花は空を眺めながら、ポツリと呟く。
隣ではうさぎの左之がワカメを食べている。
「知らねぇよ。そんな事考えたってどうしようもねぇだろ。」
土方は狩猟用の石器作りに励みながら答える。
「くそっ!ここをもう少し鋭利にしたいんだがな。なかなか上手くいかねぇ。」
『…左之さん…』
立花の目からツーっと涙がこぼれる。
キキー!キッキー!!
『痛っ!!あっ!この猿!よくもやってくれたな!』
立花は石をぶつけられキレる。
『キー!!キッキキー!!くらえ、ウキャアー!!』
立花の投げた石が見事命中して、猿は木から落ちた。
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