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「おはようございます。タロが遊びに行くってきかなくて。」
ハナは困ったように笑う。
「にぃに、にぃに!」
今度は土方の背中に飛び乗る。
「こら、タロ!お仕事の邪魔しちゃダメでしょ!」
「いや、いいんだ奥方。ちょうど休憩しようと思ってたとこだ。」
土方はタロを抱っこしてやる。
『あれ?また持ってきたんですか?』
「ええ。どこに行くにも持っていきたいみたいで。」
タロ母は立花が作った土偶を手に微笑む。
そんなに喜んでくれるとは。
ふふ。作って良かった。
『あ!忘れてた。ハナさん、この猿はガロさんに。』
立花は仕留めた猿をハナに渡す。
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