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森村先生は気まずそうにしながら、
「気にしなくていいからね。姉さん、びっくりしてるだけだから。」
「はい……。」
「本当にごめん。」
「謝らないでください。お姉さんの気持ちも、わからなくはないんです。先生と子供たちを心配しての事ですから。」
「ありがとう。」
「でも、今日はもう帰りますね。」
「あ……うん。」
まだ遊びたそうなあゆとちりを連れて玄関へ。
靴を履いていると、
「あ、送ってくよ。」
「大丈夫です。じゃあまた。」
そう言って、外に出た。
………。道、わからない。何度も、来てるのに。重症の方向音痴にくわえ、いつも森村先生の運転に甘えていたから。
仕方なく、森村先生に助けを求める。
カッコ悪。
なにやってんの、私。
結局、森村先生に家まで送ってもらった。
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