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暗い気持ちで、とぼとぼと廊下を歩いて、
窓の前で立ち止まると、
ふぅ~と、ため息をもらした。
すると、後ろからふわりと何かに包まれた。
そして、頭上から声が。
「落ち込みすぎ。また変なこと考えてない?
僕を信じてって言ったでしょ。大丈夫だから。笑って」
優しすぎるその言葉に、涙が出そうだったけど、ぐっと堪え、振り返った。
森村先生の腕の中にすっぽりおさまった形で、顔を上げて先生の視線にあわせ、
「はい。ごめんなさい。ありがとうございます。」
といって、にっこりした。
やっぱり幸せ~。単純な私……。
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