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「また死者が出たのか」
彼の名前は兵藤角飛(ヒョウドウガクト)
元は一般の高校生だったが、政府主催の国取りゲームに選抜された戦士の一人だ
国取りゲームとは、言わばリアル将棋
チームリーダー、つまり王が倒されたチームは敗北となる
そしてこのゲームの大きな特徴は、ゲーム中の命の保証は無く、死亡しても主催側は一切責任は取らない
このゲームから抜け出す方法は五連勝
つまり、一度も敗北する事無く五チームに勝たなくてはならない
一度負けると、勝ち数はリセットされてしまうのだ
「角飛君、これで何人目?」
「美咲(ミサキ)か・・・
少なくとも、俺達がここに来てから七人目だ」
境 美咲(サカイミサキ)、角飛と共に選出された、角飛のクラスメイトだった少女だ
「リーダーの選出がランダムじゃないのが救いだな」
「そうね、阿含(アゴン)先輩なら負けたりしないわ」
「敗北条件は、リーダーの捕縛、及びリーダーの死亡だもんな」
彼等のリーダー、八王子阿含(ハチオウジアゴン)は、角飛と美咲の言葉通り、二人の学校の先輩に当たる
選出後のチーム分けは、その中で近しい人物をなるべく固める様に組まれる
その為、クラスメイトや先輩、はたまた幼馴染みが同チームになる事が多い
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