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「角飛君・・・・・」
美咲を落ち着かせようとそうは言ったが、角飛自身も不安を抱えていた
勇咲の死の真相以前に、自分達が勇咲と同じ道をたどる可能性もあるからだ
夜襲等は禁止されているが、それを誰も行わない訳では無い
「そろそろ、俺達も勝たねーとな
戦闘可能時間内に敵を捕縛出来てねーし」
「阿含先輩が逃がすからでしょう!」
「ああ、だがまずは情報収集だろ?
さっさとクリアしちまったら、勇咲さんにたどり着けねーってもんよな!」
「・・・・・すみません、私の為に」
「いんや、俺も気になるだけさ
勇咲さんの遺体は、帰って来てないんだろ?
境家に・・・・・」
「はい、それ所か遺体が見付かってすらいないって聞かされてて・・・」
「・・・美咲、それ本当?」
「え?うん、どうかしたの角飛君?」
「いや、何でも無い」
美咲の言葉に、角飛はある違和感を感じた
死を告げられても、遺体は無い
角飛の知る限り、そんなケースは勇咲のみだからだ
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