第一話:選出

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「角飛君・・・・・」 美咲を落ち着かせようとそうは言ったが、角飛自身も不安を抱えていた 勇咲の死の真相以前に、自分達が勇咲と同じ道をたどる可能性もあるからだ 夜襲等は禁止されているが、それを誰も行わない訳では無い 「そろそろ、俺達も勝たねーとな 戦闘可能時間内に敵を捕縛出来てねーし」 「阿含先輩が逃がすからでしょう!」 「ああ、だがまずは情報収集だろ? さっさとクリアしちまったら、勇咲さんにたどり着けねーってもんよな!」 「・・・・・すみません、私の為に」 「いんや、俺も気になるだけさ 勇咲さんの遺体は、帰って来てないんだろ? 境家に・・・・・」 「はい、それ所か遺体が見付かってすらいないって聞かされてて・・・」 「・・・美咲、それ本当?」 「え?うん、どうかしたの角飛君?」 「いや、何でも無い」 美咲の言葉に、角飛はある違和感を感じた 死を告げられても、遺体は無い 角飛の知る限り、そんなケースは勇咲のみだからだ
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