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「やばいやばいやばいっ!!入学初日から遅刻はやばいっ!!!!」
そう叫びながら食パンをかじり、ホコリ一つない真新しい制服に腕を通し、ボサボサの焦げ茶色の髪をとく少女。
少女の名は、日野 陽華(ひの はるか)。
今日からピカピカの高校一年生だ。
「カバン持った?お弁当は?」
「えっ!?お弁当いるの!?やだお母さん、作ってないよ!?」
「あらごめん、お弁当いらないってパンフレットに書いてあったわ」
「急いでんだから早とちりしないでよ!!行ってきます!!」
陽華は慌ただしく家を飛び出し、自転車にまたがった。
「ここからだとどれくらいだろ…急げば15分で着くかな…」
腕時計を確認すると、8時10分。
入学式は8時30分からだ。
「よしっ、やるっきゃないっ!!」
陽華は自分の足に全てを賭けることにした。
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