第1章

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6 「悪い、悪い、もう少しで終わるから」 中谷君は、キューの先にチョークをこすりつけながら言った。 僕達四人が帰って見ると、ツリーはほとんど完成していた。 「男の人は遅れた罰として、残りの飾り付けを全部やってもらうわよ」 益岡さんは、断固とした口調で言った。 「ええ?そりゃあないぜ。女の子は何をするんだい?」 中谷君は不満そうに言った。 「私達は七面鳥を焼いたり、飲物の準備があるわ」 「きついなあ。はい、はい、わかりましたあ」 和田君がおどけて言った。
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