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バンッ !
『 きゃっ ! 』
前から走ってきた人とぶつかり
その場に転んでしまった 。
『 ごめん 。 大丈夫? 』
顔を上げるとそこには
初めて見る男の人が居た 。
『 ケガしてない? 』
どこか不安そうな表情で
たずねてくる彼に私は
『 大丈夫 … です … 。 』
とだけ答えた 。
『 ほんっとごめんね 。 』
そう言うと彼は
手を差し出してくれた 。
私は差し出してくれた手を握り
立ち上がった 。
『 じゃっ! 』
そう言い微笑んでくれる彼に
礼だけをして 私は教室へと
入っていった 。
席は端っこの列の一番後ろだった 。
何もすることがない私は
席に座ると 1人外をながめた 。
『 きれいな空 … 』
空をながめ私は
小さな声で呟いた 。
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