1人が本棚に入れています
本棚に追加
『 ただいま ー 。 』
家に入ってリビングに行くと
置き手紙があった。
《 今日は帰ってきません。
ご飯作って食べといてね。
母より 》
『 またか … 』
お母さん、最近逢ってないなぁ …
なにしてんだろ …
… あ !!
ご飯作るなら 食材 買いに行かなきゃ …
私は用意してから
また外にでた 。
『 寒い っ … 』
手袋もマフラーも破れちゃったしな …
また買いに行かなきゃ っ
『 花憐 … ? 』
誰かに呼ばれて振り返った 。
そこには 、
『 渉太 … ? 』
『 やっぱ花憐じゃん!
久しぶり 。 』
そう言って笑いながら
こっちにくる。
北森渉太
中学の時仲がよかった
友達。
2年の時引っ越し して
今日久しぶりに逢った。
『 久しぶりだね。 』
私は逢えたことが少し嬉しかった。
『 なにしてんの ? 』
彼が尋ねてくる 。
『 スーパーに行くの。 』
『 自分で作んの?
親は ? 』
あんまり聞かれたくなかったけど …
『 最近逢ってないんだよね。 』
『 ねぇ、今日
花憐の家行ってもいい? 』
私は驚いた 。
『 えっ !? 今日? 』
『 だめ? 』
『 別にいいけど … 』
断る理由がなかったから
私はokした。
『 買い物手伝うよ。 』
『 ありがと。 』
『 おう。
ってか寒くないの? 』
『 寒いけどマフラーも手袋も
破れちゃって … 』
『 ばかだな 』
そう笑いながら言った彼は
私の手を握ってくれた。
あの人に見られていたことも知らずに
私は買い物をし
渉太と2人で私の家に帰った。
最初のコメントを投稿しよう!