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「離して…くれないかなぁ?」
殴り倒したい気持ちを抑えつつ相手の手に指を指す。
和「駄目なんだぞ!そんな酷い事言っちゃ!!素直になれば友達にしてやるよ!!」
この…糞毛玉
手首に軽く走る痛みが沸々と浮かび上がる怒りを更に増幅させる
我慢できなくなり殴ろうとすればスッと横から延びた腕…
その腕は意図も簡単に毛玉の手から俺の腕を解放させ俺を庇うように前に出る
総「…やめろ、こいつに触れるな」
総矢の瞳は色を映さないような冷たい視線で毛玉…いや、転校生君を睨み付けていた
転校生君「なんだよ!いきなり出てきて最低だ!!あ、分かったお前も友達になりたいんだな!!!」
喚き散らし始める転校生君
しかし総矢は歩き出すと俺の手を優しく掴み再び食堂の入り口へと足を向けた
総「下らない、俺たちに関わるな…お前なんか俺も蓮も…要らない」
繋いだ掌から伝わる…総矢の怒り
何をそんなに怒っているのか、それはよく分からない
だが、掴まれた手に答えるよう俺はゆっくり総矢の手を握り返した
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