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職場の上司で、人気ナンバー1の彼は憧れの人。
今日は初めて、私のプレゼン資料を直接、彼に見てもらう日。
ドキドキしながら資料を手渡すと、指先が少し触れ合って、思わず赤くなってしまった。
クールな顔で、彼は資料に目を通している。なんて言われるか不安になりながら、私の手は緊張で震えた。
「…よし!凄くいい内容だね」
優しい声に、ハッと顔を上げると、彼は眼鏡を外し、私に微笑んだ。
眼鏡の奥の優しい、綺麗な瞳にうっとりしてしまう。
「プレゼン頑張ってね。成功したら、お祝いに一緒に食事でも行こう…」
彼からの突然の誘いに、私の気分は一気に高揚した。もしかして…。なんて甘い期待を抱きながら、私は笑顔で
「はい!」
と答えた。彼がまた、木漏れ日のような笑顔でうなずく。
恋が始まる予感がした。
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