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「待ってたぞ!」
日曜日の午後、新宿駅前で彼が私に手を振った。まばゆい程の笑顔。自慢のスポーツから降りて、彼は私の元に駆けて来る。
「めっちゃいい天気だね!楽しもうぜ」
そう言って彼は私の手を握ると、少年のような笑顔を浮かべる。黄色の個性的なスーツを着こなした彼はまるで太陽のように輝いて見えた。
「このまま高速ドライブいこーぜ」
スポーツカーに乗り込んで彼はアクセルを踏む。車が一気に加速して街の景色がビュンビュン変わる。
「言い忘れてた。今日もお前可愛いな」
照れもせずに言う彼に逆にドキドキしてしまう。
「はにかんだ顔も可愛いな」
そう言って彼は左手で私の髪をクシャクシャに撫でながら豪快に笑う。やっぱり彼は私の太陽…。
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