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シュウは名字が同じ文字から始まり名前順で近いこともあって一年生のころから圧倒的に隣の席になることが多かった
シュウは私が下の名前で呼ぶ数少ない仲の良い男の子だった
『シュウは誰のことが好きなの?』
シュウは少し戸惑いながら
『…ヒカルが教えてくれたら教える』
そう言った
『え?』
『ヒカルが好きな人を教えてくれたら教えるよ』
シュウは私に交換条件を出してきた
私が好きな人を教えれば自分の好きな人を教える、と
私は黙っていればいいものをシュウの好きな人が知りたくて言ってしまった
『私の好きな人はね…』
シュウは真剣な目をしてた
何も知らない私は素直に自分の好きな男の子の名前を言った
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