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恥ずかしい…!
顔から火が出そう
私はただでさえかなりの恥ずかしがりや
自分の好きな人を他人におしえるなんてことをしたことがなくてかなり頑張った
本当に恥ずかしい
彼には聞こえていなかっただろうか
シュウは悲しそうな苦しそうな複雑な表情をしていた
けれどその真意を当時の私が理解できたはずもなく
『私は頑張って言ったんだからシュウも教えて!』
これでシュウの好きな人が聞ける!
…けどシュウは
『…ナイショ』
その一言で片付けた
え?
だって私はあんなに恥ずかしかったのに頑張って言ったんだよ?
シュウ、私が教えたら教えてくれるって言ったじゃん!
『シュウの嘘つき、大っキライ!』
自分の恥ずかしさよりシュウに騙されたことが悲しかった、
その日、給食の時間が終わっても私は隣の席のシュウと一度も話さなかった
そして
『さよーなら!』
教室には元気な声が響き、放課後になった
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