0人が本棚に入れています
本棚に追加
何をしていても助けてと叫び続ける僕がいる
なにから逃れたいのかもわからないまま
助けてと叫び続ける
ゆらゆらとゆらぐ煙を見ながら
ゆっくりと煙を自分に取り込む
そしてゆっくりと吐き出す
心の痛みも吐き出せればどんなにいいか
くだらないことを想って
また僕は煙を取り込む
助けてと再び叫ぶ自分に気づく
どうしたらいいのかもわからないまま
助けてと叫び続ける
手を差し伸べられた
手を伸ばしかけて
止まる
この手をとっても
それは僕が欲しがったものじゃない
きっとまた助けてと
叫ぶ自分がいる
こんなことばかり素直な自分
ため息を一つもらして
その手を丁寧に断る
相変わらず助けてと叫ぶ
でもやっと気づく
それは僕が僕に向けたもの
自分に自分が助けを求めていた
自分の叫びに
やっと僕は手を伸ばす
ずっと手を伸ばし叫び続けていた自分
やっと欲しかった手を差し伸べられて
やっと僕は叫ぶことを止める
最初のコメントを投稿しよう!