序章

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男は琴音を品定めするように、一度足先から頭まで見ると、口を開いた。 「中学生? 見えないね」 どう考えてもそうだろ……と言う言葉を呑み込み、琴音は静かに頷いた。 無論、コスプレ趣味など琴音にはない。 「へえ、今時の子って皆そんな感じなんだ。 大人っぽ過ぎ。 君大学生でもいけるんじゃない?」 男はダボダボのズボンから、煙草を取り出した。 そして琴音に笑みを向けた。
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