始まりの街

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『……つきっ………あさつき!!!起きろっ!!!浅葱!!!』 『うわっ!!!』 ドーン 敷き布団をひっぺがされ、見事に床に叩きつけられた。 ほんと素敵な起こし方です。 『いってぇ……おはよ。かあさん。』 『おはよ🎵さっさと起きて支度しなさい。今日、出発でしょ?』 ああ。そうだった。 昨日、16になったんだっけ。 俺の名前は浅葱。 昨日めでたく16歳になりました。 16歳。この日を待ち望んでた。 やっと、旅に出れるっ!!! 俺の国では16歳になると街の外に出る許可が下りる。だいたいの若者がこの機会に名を上げる為に旅に出る。 なぜ16歳かというと…危険だからだ。街の外にはモンスターと呼ばれる生き物がウヨウヨいて、稀に人が襲われるからだ。 でも、俺は怖くなんかないっ。俺は旅に出て立派な戦士になるんだっ!!!
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