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無理やり自分を納得させて俺は足早に馬車乗り場を目指した。
駅に着くとちょうど王都行きの馬車が到着したところで、俺はすんなり乗り込むことができた。
…馬車の荷台に乗るのも初めてだなぁ。
物珍しさに周りを見渡していると、目の端にキラリッと光るものを捉えた。
(ん?あれ?乗るとき、あんなのあったっけ???)
ちょうど俺の席から対角線の一番端の席。出入口側にそれは置いてあった。
まるでずっとそこが定位置だったかのように不思議と馴染んで置いてあるそれはピカピカに光った金のダルマだった。
(誰かの荷物かな?でも、あんなにデカいのだったら置くとき気付いたはずだけどなぁ。)
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