12人が本棚に入れています
本棚に追加
翌日。九狐は慌ただしい声に起こされた。
「九狐!!九狐!!」
「なによ……もう…」
身体を起こし、苛立ちの視線を声の主である燕尾服の葵衣に向ける。
「なんで、全裸なんだよ!!」
「それが用件なら、出てって。寝るから。」
「前を隠せ!前を!そしたら話すから!」
赤面している葵衣の言う通りに露わになっている、思春期男子卒倒間違いなしの2つの果実をシーツで隠す。
「タスラムが攻めてきた。今は陣を敷いているだけだが、いつ攻撃が始まるから分からん。
話し合いで決着を着けるんだろ?なら、早く来い!」
「この格好で?」
「服を着てだ!!」
そう言うなり、葵衣は扉を閉め出て行った。
「なんですかぁ…」
ふわぁと呑気な欠伸をしながらリリイが目を覚ます。
「リリイ、服を着て。急がないとヤバいみたいよ」
2人が服を着て、部屋を出ると、城内は既にパニックだった。
最初のコメントを投稿しよう!