序章:狐と幼なじみとメイド

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「まあ、なんとかなるんじゃないか?あの『文絵』をまとめてるんだし。ん、出来た。ほい」 葵衣が書き終えた書類を渡す。 「ん。これで終わり?」 「おう」 「りょーかい。 まあ、『文絵』は私の近衛隊だしねぇ。色物揃いなのも仕方ないわ」 九狐は書類に目を通しながら言う。 「これから始まるんだろ?戦争」 「うん。マグナス先生がそろそろ攻めてきそうなのよ。 ほい、承認!終わったー!!」 ぐーっと九狐は伸びをする。 「お疲れさん。で、勝てそうか?スティル・マグナスのタスラム王国には」 トマトジュースを飲みながら葵衣は言う。 「勝つも何も、出来るだけ戦う気は無いわ。私としては話合いで決着を着けたい。」 「お前らしいと言えば、お前らしいな」 「まあね」 ふふっと小さく笑う。
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